
―波高偏差と赤道域海面水温― 全球の月平均波高偏差と太平洋赤道海面水温指数との相関解析を行った結果を図4.13と巻末資料11に示す。 図4.13によると、エルニーニョ監視区域C(ペルー沖)の水温偏差と波高偏差との相関が比較的高い海域は、正の相関については北緯35度東経135度付近(北太平洋中緯度中部)、負の相関については北緯10度東経80度付近(インド洋)である。これは、海面水温偏差が正の時すなわちエルニーニョ現象時に、北太平洋中緯度中央部において波高偏差が正になる傾向、およびインド洋の波高偏差が負になる傾向を持つことを意味するものである。この気象学的説明については、今後の課題である。 
図4.13 エルニーニョ監視区域Cの海面水温偏差と月平均波高偏差との相関解析図 前ページ 目次へ 次ページ
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